富士山は
静岡県と山梨県に跨る活火山です。
概要富士山の優美な姿は、国内だけではなく海外でも日本の象徴として広く知られています。芙蓉峰・富嶽(富岳)などとも呼ばれていて、古来より霊峰といわれています。また、江戸時代後期の1800年(寛政12年)まで富士山は女人禁制であったそうです。山頂は最暖月の8月でも平均気温が6℃しかありません。最暖月平均気温が0℃以上10℃未満のツンドラ気候に分類されます。
語源
富士山は、古文献では不二山もしくは不尽山と表記される。また、竹取物語の最後の章では、かぐや姫から不老不死の薬を授けられた帝が、家臣に命じて不老不死の薬を駿河国にある天に一番近い日本で一番高い山の山頂で焼くという描写があるが、最後の記述は、「以来、その山のことを“ふしの山”(ふじの山)と呼ぶようになった」となっています。これは日本最高峰の並ぶものの無い「不二」の山という意味とされ、その後、鎌倉時代以降に表記が転じて「富士」となり、これは「士が富む」として武士好みの表記であったといいます。代表的な富士山の姿・・・
富士山は、見る場所・角度・季節・時間によって富士山の表情は非常に変化します。
赤富士
夏の朝、露出した山肌が朝焼けによって赤くなった姿をいう。葛飾北斎をはじめとした画家が「赤富士」を描いた絵画を残しています。
紅富士
雪化粧した富士山が朝日や夕日で紅色に染まる姿をいいます。
逆さ富士
富士山が、穏やかな水面に映り、逆さの富士山が綺麗に見える姿をいいます。五千円券の裏の図案に、本栖湖の逆さ富士が使用されています。
ダイヤモンド富士
太陽が昇った時もしくは沈む時、太陽が富士山の頂上と重なり、富士山の頂上付近が光る現象のことです。富士山が東か西の方向に見える場所で、年に2回、楽しむことができます。
傘雲を伴う富士山
富士山の頂上に傘をかぶったような雲が乗ることがある。その際は、次第に麓では曇りまたは雨になることが多い。
富士山は古くから信仰の山として崇められてきました。
現在の美しい形になったのは、約1万年前と言われています。
山頂を目指す登山客が、年間20万人以上でその内の3割が外国人だそうです。
富士山は、世界中の人々に愛されている山といえるでしょう。